古文書解読を習う
古文書解読講座を受講する
先日ご門徒さんから古文書鑑定の御依頼を受けたと書きました。
頼りにされたけど力になれなかった(いつの時代の書物かわからなかった)ことは、やはり悔しかった。
その他にも
- 昨年新潟県で開催された特別展「なむの大地」で750年ぶりに里帰りした『恵信尼消息』を目の前にしても全然読めなかったこと。
- 親鸞聖人を学ぶには翻刻された『教行信証』だけでは不十分で、筆跡や修正箇所まで含めた真筆本も読めたほうが良いと考えていたこと。
などが重なり、この際おもいきって古文書解読を習ってみよう!
ということで新潟県立文書館が開催している古文書初級解読講座(春季)を受講してきました。(好評で申し込みは終了しています(ToT))
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習ってみてわかった事
重要文書の書き方の「お手本」が出版されていた。
当時は地理的には離れていても借用書等の重要文書の体裁はほぼ変わらなかった。それは「お手本」が出版されており、みんなそれをベースに書いていたから。今回のテキストはその「お手本」のひとつで『御家文会用文章』という幕末の重要書類を書くための手引書でした。
→村上の文書も糸魚川の文書も同じ体裁で発見されているそうです。
昔は草書から文字を学び始めた。
今は鉛筆やペンが主流となり止めたりハネたりがやりやすいので楷書体から文字を習うが、筆を使っていた頃は草書体から文字を習った。文字の崩し方は何通りかあり「なんでそういうふうに崩すの?」といってもただそうだという事実があるのみで調べられない。
→時代によってもだいぶ違うのかな。『教行信証』の坂東本とか楷書で書かれているし。
書き順なんてどうでもよい
今でこそ書き順が決められているが、草書で書いている関係上そんなものに当時はこだわっていなかった。
→書き順に億劫になる必要なんてないんだな。
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あなたもチャレンジ!古文書解読!
いろいろ書きましたが、今回のテキストと僕が解読したもの(青字)、解説を聞いて答え合わせをしたもの(赤字)を恥をかき捨ててご覧にいれます。
もしよろしければテキストを見て実際に解読をやってみてください。
君は俺を超えられるか笑!
テキスト1
テキスト2
テキスト1解答
テキスト2解答
結構できてないか俺!?できているんじゃないのか!?センスあるんじゃないか!?
というか古文書解読パズルみたいで面白いぞ!ハマりそう!これからちょっと頑張っちゃおうかな(^^ゞ
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ご門徒さんの和讃本も調べてもらった
授業終了後、先生にご門徒さんからご質問いただいた和讃本の写真をお見せして簡易鑑定して頂いた所、外包紙に「弘化改版」と表記があるのでその年代に版ができたのは確かで、その後近いうちに出版されたのではないか。もしかしたら当時の出版物の記録帳みたいなものに載っているかもしれないから追跡調査可能という言葉を頂きました。
そこまでは行かずとも「弘化(1844〜1847年)改版」と判明しただけで御の字でした(^O^)持ち主もきっと喜んでくれるだろう!
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このように充実感いっぱいで文書館をあとにして、近くのスーパー(新潟ではおなじみのチャレンジャー)で夕飯のおつかいをした。
昨今の暑さで野菜の値段が高騰する中、キャベツ一玉¥128で特売しているではないか!!!
古文書「解読」のあとはキャベツ「お買い得」!!!
ということで我が家の夕飯にキャベツの千切りサラダが加わったことはは言うまでもないことである。
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今日も読んでくれてありがとう