仏法とは?その2
問
仏法とは?
(50代 公務員 男性)
答
以前同様の質問にお答えしていました。
前回は
「私は世間に生きているが、私という存在は世間を超えて生かされている、ということに頭が下がること」
と書きました。ちょっと難しいというかわかりにくいですね^^;
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今回は最近傾倒している平野修師のお言葉をかりてもっとチャーミングにお答えしたいと思います。
仏法とは?それすなわち
他人に「あなたズボンのチャックが開いていますよ」と指摘されて、「うわー!」と驚くこと!
です。(「パンツ見えてますよ」「うわー!」とも言えるかもしれません。)
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自分のズボンののチャックが開いているorパンツが見えているという事実は自分ではわかりません。気づかないからそうなっているのだと思います。我が身の本当の事実というのはわかっているようでわかっていないものなのです。そのわかっていない我が身の事実を指摘してくれるのが仏法である、そう考えてよろしいのではないかと思います。
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我々人間は本質的に我が身の本当の事実に対して弱い存在です。たとえば政治家は本当の事を指摘されると居心地悪そうになったり、もしかすると怒ったりするでしょう。したがって仏法に触れる、聞法するということは本質的に心地いいことではありません。誰だって「チャック開いていますよ!」なんて言われると恥ずかしいやら情けないやらでどうも居心地が悪くなるものです。事実というものは耳が痛いものなのです。
このことについて安田理深は「仏教など好きで聞けるものではない。好きで聞くというなら、変態者であろう。」と指摘しています。
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しかし、耳が痛い事実であってもそれを一旦受け入れれば、新しい私と出遇うことになります。もうチャックが閉まっているわけですから自信をもって生きていくことができる。仏教の醍醐味はここにあるのです。そこには、よくぞ言ってくれた!ありがとうm(__)mという感謝の思いが沸き起こってくるのです。「うわー!」と上記しましたが、この驚きには我が身の事実に触れたうしろめたさと、それを知りえた感謝という二重の意味が込められています。
仏法に触れるありがたさとは、我が身の事実を知りえたことに由来する、そうとも言えるのではないかと思います。
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さて、いかがでしたでしょう、以前よりチャーミングでしょ笑??
以前の
「私は世間に生きているが、私という存在は世間を超えて生かされている、ということに頭が下がること」
と、今回の
「他人に「あなたズボンのチャックが開いていますよ」と指摘されて、「うわー!」と驚くこと」
こう考えると結構似ていると思えてきませんか(^^)??
今日も読んでくれてありがとう!